エメラルドは非常に長い歴史を持ちます。
紀元前4000年ごろ、緑の石をラテン語で”smaragdus(スマラグドス)”と呼んでいたそうです。
のちに”スマラルダス”と呼ばれ、古代フランス語で”エスメラルド”へと変化しました。
そこから現在の”エメラルド”という名前になったそうです。
■エメラルドの産地
コロンビア
多くの方がエメラルドといえば、コロンビア産と知られているのではないでしょうか。
コロンビアでは1520年代にはクオリティの高い原石が大量に採掘されていたといわれています。
ムゾー鉱山では、濃いグリーンをした最高品質の原石を産することで高く評価されており、大きな結晶が産出されることもあるそうです。
コロンビアでは東部と西部でたくさんのエメラルドが産出されてきました。
しかし、近年ではこれらの鉱山への辿り着くまでの交通がとても不便なことや、資金不足などから、閉山した鉱山も多いようです。
天然石は自然の恵みですね。
一度に多くを採るのはよく無いですから、いい事かもしれません。
ブラジル
1960年代、ブラジルを支配していたポルトガル人によって、エメラルドが発見されたといわれています。
最高品質のコロンビア産よりは、低価格で取引されることが多いそうですが、劣らぬほどの定評があります。
ジンバブエ
ジンバブエ産のエメラルドは、黄色みを帯びたグリーン。
小さなものでも発色がよく色が均一に広がっているのが特徴的です。
メレ仕様に向いているエメラルドですね。
エメラルドはアクアマリン同様”鉱物ベリル”に属する宝石
ベリルは様々な色があり、その色によって異なる名前で呼ばれます。
もっとも鮮やかなグリーンがエメラルド、淡めのグリーンはグリーンベリルと呼ばれます。
グリーンベリルを加熱すると薄い水色のアクアマリンになります。
■鉱物情報
鉱物名|ベリル
結晶系|六方晶系
モース硬度|7.5-8
■石言葉
”幸運” ”夫婦愛”
と言われます。
欧米では、結婚55周年を「エメラルド婚」と呼んでお祝いをします。
まさに夫婦愛を象徴する石なのでしょうね。
クレオパトラが愛した宝石エメラルド
クレオパトラと言えば、エメラルドをジュエリーとして身に着けているイメージがある方も多いかと思います。
粉状にしたものをアイシャドウとして使用していたともいわれています。
エメラルドの深いグリーンに魅了されていたのでしょうね。
エメラルドは、内包物やキズを含んでいるものが多く見られます
逆を言えば、全く内包物や傷の無いエメラルドは非常に少ないのです。
そのため、ほとんどのものに透明剤のオイル処理が施されるそうです。
オイル処理をすることで、キズや内包物などが目立たなくなり、石をクリアに見せる効果があります。
市場に流通している、ほとんどのエメラルドがオイル処理を施されているのが現状です。
オイル処理をしていない”ノンオイルエメラルド”と呼ばれる石は、希少価値が高いため、高額で取引される場合が多いです。
インド産のみずみずしいエメラルドネックレス
■取扱い
エメラルドはとても繊細な宝石です。
特に、オイル処理を施されたエメラルドは、高温で色が褪せたりヒビが入ったるするなどの恐れがあります。
長時間直射日光に当てたり、思わぬ事故で熱湯に当ててしまわないように気をつけましょう。
■お手入れ
長時間使用しない場合は、柔らかい布で拭きましょう。
洗浄は極力ジュエリーを購入したお店に頼んだ方が良いのですが、
ご自宅で行う場合は、石鹸を溶かしたぬるま湯の中で優しく手洗いしてください。
柔らかい布でしっかりと水分を拭きとるのを徹底しましょう。
世界中には、数え切れないほどのたくさんの天然石が存在します。
どの石が魅力的でしょうか?
お気に入りが見つかると嬉しいです。
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